つきっきりの日も

仔猫といっても生後半年もたてば勝手におしっこもうんこもできる。

ごはんもようやく安定した食べっぷり。

ただひとつ気になってしまうのは
うんこのあとにはどうしても肛門周囲の便の付着。

うんこのきれが良い場合はさっと拭けばそれほどきにならないけど
茶色のがお尻についていると
そのお尻で歩き回って座ったりすることを考えると
どうしても野放しにしておけない。

狭い賃貸で飼う猫。毛が無いのだから掃除は楽だが
やはり生き物。衛生的に過ごすにはこの同居人の嫌がることも
やるしかない。

風呂に湯を浅くためて体を洗ってやるのは
人間なら介護だ。
猫なら日常だ。

猫は水が嫌い。心地よい温度に湯をわかしてもお構いなし。
身の危険を感じているのか、抱っこでもわかるくらいに鼓動が早くなる。
よしよし、だいじょうぶ、という声かけも意味があるのか分からないが
育児に奮闘する親のように振る舞う。

風呂場から一歩外に出れば今までの泣き方が嘘のように
平然としている。体をさっと拭いてやる。

猫は執念深いというが週に2~3回風呂に入れてやると
その時は断末魔の叫びだが風呂から出た瞬間に嫌なことを押し付けている人間の所業を
すっかり忘れてくれる。

性格がカラッとしてる気がする。
尾を引かない。なんて性格のいいヤツなんだろう、我が同居猫は。

なれなれしく最近は注意を引こうとにゃあにゃあ泣くが
まあそのあたりは猫。猫だからやむなし。そう割り切っている。
猫一匹。大人二人の生活。

少し落ち着いてきた。