ある日パートナーと話し合った。
近い将来、犬か猫か(それともその両方か)をファミリーに迎え入れたいことを伝えた。
我々は夕食後に散歩に行くことが多く、
そこに犬がいるとにぎやかになるし、生活がにぎやかになるはず
というのが自分の考えだった。
パートナーも意見に賛同してくれた。
というわけでこの数か月、
イタリアングレーハウンド、ウィペット、豆柴、スフィンクス(猫)、バンビーノ(猫)、
犬を中心にブリーダーのお宅に動物見学を申し込んでパートナーとブリーダー見学デート。
イタリアングレーハウンドは脚が割り箸くらい細く骨折しやすいことを教えてもらった。
ウィペットは全速力で走れるドッグランに連れて行ったり30分×2/日で散歩に連れていく必要があることを学び、豆柴は換毛期には抜け毛が多いことを知った。
アレルギー体質で毛がたくさん抜けるのは自分の呼吸器系の病気からは飼うのが難しいかもしれなくて買ってきたは良いけど育てられなくなる可能性を考えると命だけに申し訳ない気持ちになってしまうのもあって、いろいろと買う条件で悩んでいた。
そんななかへアレスキャットという無毛の猫に出会う。写真で見る限り宇宙人&爬虫類っぽい見た目で近寄りがたいその猫はスフィンクスという種類。エジプトの遺跡の壁画に出てきそうだが意外にも1960年代に突然変異でできた猫だそうだ。無毛というが全く毛が無いわけではなく産毛くらいの長さの毛が生えていたり、猫のひげもうっすらと生えているが地肌が丸見えの種だ。
野良猫を愛でることはあったけどこれまで家猫を飼おうと思ったこともないし、そもそも猫の毛はアレルギーの天敵だと思っていたので興味を持っていなかったがウィキペディアを読んでいるとスフィンクスのその性格はなんとも犬っぽいそうな。
人見知りをしないで初見で懐くらしい。勝手なイメージだが猫のイメージは初対面では触らせてくれない人見知りな猫が自分の持っていたイメージだった。それから写真で見ていたのはどうみても強面の猫。この姿から懐くとか、撫でることができるとか、コミュニケーションを取れるなんてまったく想像できないでいた。
まずは写真をみてもらおう。
この三匹の猫、見てもらったとおり毛は見た目に感じない。猫のひげの生えるあたりに毛穴っぽいのが見えるくらいで実際に毛はほぼ生えていないのだ。
そしてこの3匹の猫、実はへアレスキャットと言われる猫という点では同じだが同種ではない。
上下の猫2匹はスフィンクスという種で真ん中の猫はバンビーノという。
パッと見区別はつかないがよく見るとバンビーノはスフィンクスと骨格が違う。短足なのだ。
バンビーノはマンチカンとスフィンクスのミックスで作出された種らしい。
スフィンクスもバンビーノもブリーダーさんによると人懐っこい性格でやんちゃだったり甘えん坊だったりするとのこと。この3匹+数匹の猫を見せてもらったのだが初めは同じ空間にいてもすぐに飼い主のブリーダーさんのところへ行ってしまう。でも数分後には抱っこさせてくれて頭を撫でていても全然逃げていかない。むしろ目を細めて、温泉に入ったおじさんのようにリラックスしてじっとしている。ちょうどこの写真のような感じ。
へアレスキャットだろうがなんだろうが、この目を細めて気持ちよさそうに撫でられる猫はどんな種だってかわいくてかわいくて。一瞬でメロメロになってしまった。それから猫のおもちゃで20分くらい遊んでいてブリーダーさんにいろいろと質問してみたが何を質問したのかほとんど覚えていない。それくらい無毛猫、その中でもバンビーノが気に入ってしまったのだった。
ブリーダーさんが自宅で冷静になってよく考えてみてくださいと言って会が終了。
パートナーも自分もバンビーノにハマって帰宅したらすぐにyoutube動画でバンビーノを探した。
希少種だからあまり動画も多くなくてほとんどはスフィンクスの動画だ。
動画で学んだのは
・皮脂が多いのでお風呂は毎日でもいい
・やっぱりどの仔猫も人懐っこい
・水が苦手な子もいればお風呂大好きな子もいる。
・聡明
好きなものを調べるので自然と知識が身についていく。
毎日何度も写真を見てしまう。
もうバンビーノの虜になってしまったDr.Taroなのでした。